コンテナ式洗浄機はコンテナ(通い箱)を洗浄する機械ではありません。コンテナに入っているワーク(加工品)を入ったままの状態で洗浄する機械です。加工後、コンテナに収納されたワークを洗浄用の洗浄カゴに移し替えることなく洗浄工程を終える事が出来ます。
通常、人の手によってコンテナを機械にセットしますが、この工程を自動化する事に成功しました。
 
 今回のケースでは、脱油専用機とその隣に洗浄専用機を配置します(実際はこれを2セットです)。洗浄する数量(回数)が膨大なので、洗浄液が直ぐに汚れます。これはワーク(製品)に付着したヘッダー油の持ち込みが原因です。 これを少しでも軽減するために先ず脱油機で脱脂します。そして、洗浄機にて洗浄します。洗浄機の洗浄液用タンクも大きくなっています。
 次に搬送機ですが(これは弊社にて作製していません。専用機メーカーさんにご協力頂いております)、オレンジ色の台車の[A1][A2]にワークの入ったコンテナを数段置きます。これを脱油→洗浄後、隣のオレンジ色の台車の「B1」「B2」に置いていきます。完了後は[B]の台車を取りだし、同じ位置に処理前の台車を入れて[A]の台車に処理後のコンテナ積んでいきます。
 尚、今回資料提供にご協力頂きましたユーザー様はこのような洗浄ユニット(多軸ロボットを使用した例もあります)を10セット近く保有して、弊社のコンテナ式も40台近く使用して頂いております。

 
※動画はコンテナの脱着方法です(音は都合上消してあります)。サーボモーターを使った搬送機ではフタを開ける際の円弧の動きをプログラムするのがとても難しいそうです(勉強不足なので今後学んでいきたいと思います)。
上記設備全景 3台をロボットにて操作 2台をロボットにて操作(フェンス越し)